うどん店レジ嬢の言い訳 ?
休日のお昼に近所のうどん屋さんに電話で小天丼とうどんセット弁当を注文して
受け取りに行く。
税込790円だ。ここのうどんは美味しいし量も多め。しかも天丼付。790円は安い!
ガラガラとうどん店の引き戸を開ける。元々店内飲食の店なので昼時でもあり、お客さんも多い。
レジ近く、奥の厨房が見えるところまで行き
「お弁当注文したものですがぁ〜」と少し大きな声で言う。
三角巾で髪の毛をきっちり覆いまとった40代くらいの女性が飛んで来た。
女性に自分の名前と注文したものを告げると厨房カウンターに幾つか並べてあるうちの袋を1つ取り、
渡してくれた。それからレジにお弁当の代金を打ち込んで私の顔を見る。
「970円です」
あれ? と思ってこちら側からも確認できるレジの数字を見たら790円になっている。
「あれ、790円じゃないんですか? 前回買った時も790円でしたけど……」と私。
心の中では、何で一気に高くなるんじゃ!なんでじゃ〜と怒りの炎が湧き出していた。
キョトンとするレジの彼女は、自分の打った数字を凝視する。そして、
「ハハハッ! 数字、逆に読んじゃいました」
私は予想もしなかった展開に全身の力が抜け、彼女の突き抜けたジャグ?に羽交い締めされたような気分になり、
ただただ一緒に笑うのだった。彼女は全身で笑い、私は羽交い締めされているから首から上で笑った。[2021.7 記述]